アラン・プロスト教授
こんばんわ、nenene565です。
今回は、セナの永遠のライバルであったアラン・プロストについて、
私なりに思うことを、書いていこうと思います。
プロストのドライビングスタイルは、セナのスタイルとは対照的に安定した、
安全マージンを多くとる、無理をしない走りという印象が
私にはあります。
なんか、タイム的には遅いような感じもしますが、なぜか速いんですよねぇ。
ほんと、走りに無駄がないんでしょうね。
セナは予選も、本選も常に1位を狙っていきますが、プロストは最終的に
ワールドチャンピオンになっていればOK。
レース全体で、どう走ればポイントでライバルよりも有利に立てるか、
シーズン終了時にワールドチャンピオンになっているか、
を考えて、ドライビングしているように思います。
かなりの戦略家ですね。
無駄のない走りと、緻密なレース戦略を武器に、ワールドチャンピオンに4度
なっています。ちなみに、セナは3度ワールドチャンピオンになっています。
なんか、渋すぎませんか?
そりゃ、走りはセナより地味に見えますが、
走りが綺麗というか。。
無理な追い越しはせず、相手に後ろからプレッシャーを掛けつつ、
隙が出たら一気に抜き去る。
私が、プロストの走りで印象的なのは、88年の雨のイギリスGPでしょうか。
プロストはセナとは反対に、雨が嫌いだそうです。
過去に雨でのレースで、多くのドライバーの事故を見た経験が、
きっかけになっているようです。
レース途中で、雨がひどいことに加えて、マシンのセッティングも悪かったので、
ピットに入ってそのままマシンを降りてしまいます。
決して無理をしません。
勇気あるリタイヤだと私も思いますが、マスコミには勇気のないリタイヤだと
言われたそうです。(かわいそう。。)
私は、そういうプロストの姿勢が、なんか好きだなぁ。。
レースで絶対に死なない 。そんな、姿勢にも見えます。
もう一つは、同じく88年のモナコGPです。
セナがポールポジションからスタートします。
プロストは2番手からのスタートでしたが、スタート直後に、
フェラーリのゲルハルト・ベルガーに抜かれてしまいます。
レース終盤に、ようやくベルガーを抜き、プロストが2位になります。
セナは、かなり先行していましたが、プロストがペースを落としたと知って、
気が緩んだのか、ミスをしてクラッシュ、リタイヤしてしまいます。
マシンを降りたセナの目の前を、プロストが走り去っていきます。
それを、動揺した表情で見送るセナがとても印象に残っています。
こういうこともプロストらしいなぁ。。。
この出来事をきっかけにセナも、精神的に強くなっていったのかもしれません。
ちなみに、88年のワールドチャンピオンはセナが取りました。
この二人は、ほんとにいろいろあったライバルだったと思います。
その他の出来事は、またの機会に書いてみようと思います。